「こっちは頭からつま先までずぶぬれになって船を止めてるっていうのに、
言うことがふるってるよね。あら、早く乾かさないと風邪引いちゃうんじゃなぁい、だって」
ゴードンがWASPにいたときの話を聞きながら、声をたてて笑うバージルの隣で
ジョンは彼女がこちらを見ているのに気が付いた。
あの黒い瞳と象牙色の肌を見ていると、ティンティンとはまた違った東洋の神秘を感じる。
ああ、今日のドレスは淡いラベンダーだ。自分のサッシュと同じ色 だと思うと何か嬉しい。
そう、今日は彼女のためのパーティーでもあるのだから…。
ジョンは微笑んでグラスを持つ手を少し持ち上げると、小さくつぶやいた。
「おめでとう」
■ Note
これはたっちさんがサイト『MY ROOM THUNDERBIRDS』を再会なさった時に、
以前にチャットに参加させてくださった感謝を込めて描きました。
そして勝手に、ジョンのためのサイトを再開されるのだから、
ジョンにもお祝して欲しいと思いました。
彼は私達の世界には来てくれないけれど、私達が会いに行くのはありよね、
とこれも勝手に想像し、というわけで、なんと勝手に絵の右側にたっちさんを
描き込んでしまいました…。
しかし…似ない…、兄弟達がどうにもこうにも、似ないっ!
誰を描こうとしたかは、髪と目の色と髪型とでおおよその見当を付けてくださいね…。 T_T
しかも、ペネロープ邸で撮られた集合写真の場での一場面のつもりで、
できる限りあの写真に忠実にと頑張ったのですが、やはり背景は嘘八百どころか「嘘八億」。
そうでなくても、5頭身の人形の頭を基準に8頭身のキャラクターで背景を再現したために、
マントルピースがとてつもない高さになってしまいましたし。
それにゴードンがお皿持って立ってるけど、冷静に考えたら大人数のわけないんだから、
立食パーティじゃなくてメインダイニングで座ってお食事のはずよね…。
どうでもいいことなんですけど…ゴードン君、お食事中にフォークを振り回すのはやめましょう。
お兄ちゃん達は飲んでばかりいないで、ちゃんとご飯を食べましょう。
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